STORY
先駆移住者ストーリー
農業がはぐくむ、人とのつながりの面白さ
市貝町で自然栽培による農家を営む高野さんは、20代後半の頃に宇都宮市から市貝町に移り住み農家を始めました。どのような経緯で転身、移住したのか、お話を伺いました。
市貝町で農業を始めた理由を教えてください。
大学卒業後に一般企業に就職しましたが、いずれは農家をやりたい気持ちがありました。特に自然栽培に興味があって、市貝町の農業研修に参加したのが一番のきっかけです。その後、「爽菜農園(そうさいのうえん)」さんなどで有機栽培を学びました。
また、農地の紹介、農機具や自動車の整備など、農家の味方になってくれる方が多かった。町として若手就農者をサポートする取り組みがあり、農家の味方になってくれる人も多くて、「市貝町なら農家としてやっていけそうだ」と感じました。
決め手は研修先の方の一言です。「市貝町に住んじゃいなよ」って(笑)
自然栽培とはどのような栽培方法なのでしょうか。こだわりのポイントなどを教えてください。
こだわっているポイントはタネと緑肥です。在来種をその土地の土で、その土地の緑肥とともに育てます。自然栽培だと土の成分や緑肥によって味が変わるので、その土地ならではの作物が取れるんです。タネを取り継いで緑肥で土を蘇らせて育成しています。風味豊かで個性的な味が作れるのが面白くて、やりがいがありますね。
いま育成している品種は出荷試験中のものを含めて10種類ほどですが、いずれは30種類くらいに増やしていく予定です。正直、まだ駆け出しの農家なので自分と作物の世話だけで手いっぱいですが、経営が安定してきたら僕のような農業をやってみたい人の受け皿になっていきたいと考えています。
市貝町の魅力を教えてください。
楽しい人がたくさんいます!農家の先輩方をはじめ、自分で家を建てる方、新規就農者を暖かく見守ってくれる自動車や農機具の整備のプロ、海外出身でオーガニックジャムやシロップを作る方、個性や特技を持つ方がたくさんいらっしゃいます。人とのつながりの中で多くのことを学ぶことができました。
僕が農業研修でお世話になった「爽菜農園(そうさいのうえん)」さんでは農業体験会を開催しています。爽菜農園さん以外にも、体験系のイベントを開催している方も多く、町が企画する新規就農者を応援する催しなども多いので、興味を惹かれるジャンルがあると思います。一つの体験会に行くと、あれもこれもって興味が連鎖して、コミュニティが広がるところが楽しいですね。
そして、皆さん、当たり前のように受け入れてくださるんです。見守ってくれたり、心配してくれたり。皆さんのおかげで生活が充実しているなぁ、と感じます。
市貝町に移住を検討している人たちへメッセージをお願いします。
来たら来たで楽しいですよ!移住をためらうことはありません。頼れる人が多いんです。リフォームが得意な方もいらっしゃいますし、都会よりもリーズナブルで素敵な家に住めます。
僕は、できるだけ自分のことは自分でやるべき、という性格なのですが、市貝町に来てからは周りの人に頼りやすくなりました。頼り始めると甘えてしまう、甘えさせてくれる人がいるんです。いつか僕も頼り頼られる人になりたいな、と思っています。
高野さん、ありがとうございました。「農業に携わってみたい」という夢を叶えてなお、コツコツと努力を続ける姿は「雨降って地固まる」という印象でした。「その土地でしか採れない味の野菜が作れる」自然栽培は、野菜ひとつひとつが違った味に仕上がるとのこと。個性的な魅力ある人が集まる市貝町ならではの風味になるのでしょう。
高野さんからご紹介いただいた「爽菜農園」さんは、旬の野菜やイベント情報など農業に関する様々な情報を発信していらっしゃいます。ご興味をお持ちの方は「爽菜農園」さんのウェブサイトをご覧ください。
また、高野さんは農家さんだけでなく、様々な職種の方にお世話になったそうです。高野さんがお世話になった人たちもご紹介します。
【市貝に移住された方】
【以前から市貝にお住まいの方】
- 関沢昭さん
- 高徳まんじゅう(和菓子) Webサイト
【関連イベント】
- ヘルシーマーケット Facebook